お気に入りと共に、始まる1日

長年使ってきたケトルは
少し色褪せていて、注ぎ口も広かった。

「まだ使えるし」と長らく過ごしてきたけれど、
ある日ふと思い立って新しく迎えることに。

細い注ぎ口から、静かに、円を描くように。
丁寧に淹れるコーヒーは
今までよりずっと深い香りがした。

お気に入りのデザインがそこにあるだけで
キッチンに立つ気分も高まる。

たとえ憂鬱な朝でも、
この一杯から始まる一日は不思議と
「今日も頑張ろう」と
思えるようになった。

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