母のひとやすみ

「これは私のために買った、私だけのおやつだ。」

いかに見つからずに、
いかに音を立てずに、
美味しく味わえるかがカギとなる。

すっかり冷めてしまったコーヒーを片手に、
この瞬間だけは全集中。

「ママ〜!」って呼ばれてしまったら、
それがタイムアップのサインだから。

本当はゆっくり座って味わいたいけれど、
気配を伺いながらコソコソ食べるこの感じも、
なんだかスリリングでちょっと楽しい。

この“今だけの味”を
ずっとずっと覚えてたいな。

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