旅の終わりは、いつも少し切ない。
ああ、また日常に戻るんだなと思うから。
帰りの飛行機の窓から見えた景色は、
オレンジ色に染まった雲の海。
静かに、きらきらと輝いていた。
その光を見ていたら、ふと気づいた。
旅の感動は、今もまだ続いているのだと。
ゆっくり流れていく雲を眺めながら、
今回の旅をひとつずつ思い返す。
初めて見た景色。
美味しくて感動した食事。
温かく出迎えてくれた現地の人たち。
旅の終わりには、こんなやさしい余韻が残る。
そして旅の記憶は、これから先の日常の中でも
きっと自分の糧になっていくのだろう。
帰ったら、撮ったままになっている写真を
何枚か印刷して飾ってみようかな。
空の上で、そんな事をしばらく考えていた。

